心の安定のために取り入れたい美習慣とは?

何気ない日々を送っているときにふと不安を感じたり、心配になったりすることはありませんか?明確な悩みがある方もいれば、このように漠然とした不安を抱える方もいると思います。今回は日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーの筆者が、心の安定のために取り入れたい習慣をお伝えします。どれも簡単なものばかりなので、できるものからはじめてみてくださいね。

不安になったとき人に話を聞いてほしいと思っていない? 

  • 心配事があるとき
  • 不安になったとき
  • イライラしているとき
  • 悲しいことがあったとき

こんなとき「誰かに話しを聞いてほしいな」と思ったことはありませんか?たしかに誰かに話しを聞いてもらうと、自分の中にたまった毒素を吐き出せるので、気持ちが楽になることもありますよね。

しかし夜中の遅い時間帯や、ちょっと知り合いには話しにくい内容もあったりしませんか?そういう場合は声に出すのも難しいもの…。そして気を遣う方であればあるほど、「こんな話しをして大丈夫かな」「相手が不快な気持ちにならないかな」と違う心配が生まれ、不安のループに陥ってしまいがちです。しかも知り合いに話すとなると、どこかから話しが漏れて、気まずい思いをするかもしれません。

そこで身につけていただきたいのが、自分自身で心の安定を取り戻すこと。心配・不安・イライラを完全に取り除けるわけではありませんが、感じにくいようにすることで、心を安定させる方法をご紹介します。

心の安定のために取り入れたい習慣3つ

どれも今日からはじめられる簡単なことばかり!まずは実践できそうなものからはじめてみてくださいね。ここで気を付けてほしいのが、「やらなきゃいけない」と思わないことです。自分の中でルールを作ってしまうとそれがかえってストレスになってしまうおそれが…。「できたらいいな」くらいの想いで挑戦してみてくださいね。

できていない部分にばかり目を向けていない?

いきなりですが、想像してみてください。実際に紙に書いてみるのも良いですよ。

  • 完全な円
  • 少し欠けた不完全な円

どちらが気になりますか?多くの方は、「少し欠けた不完全な円」が気になるのではないでしょうか?これは人間の特性でもあるのですが、欠けている部分に焦点をあててしまったり、円を完成させたいという想いがあったりするのが、その理由。

これは自分自身に置き換えても同じです。

「ここのシミが気になる」
「努力の成果がでない」
「仕事でミスをしてしまった」

上記のような例は、自分の欠けている部分、つまり「できていない自分」にフォーカスしてしまっている状態。このような考え方やものごとの捉え方をしていると、いつも不安や心配にさいなまれ、ストレスになってしまいます。そして良く考えてみてください。

「あなたの肌でキレイな部分は本当にありませんか?」
「努力したことすべてが実っていないのでしょうか?」
「仕事できちんとこなせたことはないのでしょうか?」

ほとんどの方は、できていることの方が多いのではないのでしょうか?例えば、普段の生活にしても「やることリスト」を作ったときに10個中8個できて、2個できなかったとします。

  • やることを2個残してしまった…。
  • 8個もできた!

事実は同じですが、考え方によって、感情が正反対なことがわかりますよね?できていないことに目を向けていると気分も落ち込みますが、できていることに目を向けると嬉しい気持ちになります。考え方やものごとの捉え方は長年の生活の中で身に付いたものなので、簡単には変えられないかもしれませんが、まずは意識してみることからはじめしょう。

小さな幸せに目を向けよう

「幸せ」とはなんでしょうか?

  • 結婚すること?
  • 恋人がいること?
  • お金があること?

それは本当でしょうか?

  • 独身でも幸せな人は大勢います。
  • 友達と楽しく過ごしている人もいます。
  • お金がなくても毎日充実した日々を送っている人はいます。

つまり「幸せ」の目のつけどころもそれぞれ違うということ。日々幸せを感じている人は「今あるもの」を大切にしているのではないでしょうか。ないものねだりにならず、「今」を楽しんでくださいね。「今」を楽しむ一つの方法としてご紹介したいのが「小さな幸せ」を見つける練習をすること。

  • 店員さんに「ありがとう」と言ったら笑顔になってくれた
  • 信号に引っかからずに帰ることができた
  • あいさつをしたら返事をしてくれた

上記のように本当に些細なことでOK◎当たり前のようなことにも幸せを感じることができれば、幸せや感謝の気持ちが芽生えてきます。また、考えているだけではすぐに忘れてしまうので、手帳やメモ帳などに、書き起こしておくのがおすすめ。小さな幸せを見つける習慣ができたらやめても良いですし、そのまま続けても◎見返すと今までに積み上げてきた幸せを見返すことができますよ。

寝る前の「セルフ・ラブ」 

他人に感謝をすることはあっても、自分自身に感謝はしていますか?「今日」という一日を生き抜いたのは他ならぬ自分自身!そんな自分をたくさん労ってあげてください。夜はネガティブなことを考えやすい時間…。でもいったん心配ごとや不安なことはおいておき、自分自身に感謝の気持ちを伝えましょう。

そのときに腕をクロスさせ、もう片方の腕をさするのがおすすめ。自分自身を抱きしめるようにして「今日も一日ありがとうございました」と声に出して伝えましょう。これが「セルフ・ラブ」=「自分を愛すること」です。

なかなか自分自身を褒めたり、感謝したりする機会はないのではないでしょうか。というのも、自分ができることは「当たり前」と考えてしまいがちだから。「当たり前」のことができていても誰も褒めないですよね?しかし自分にとっては当たり前でも、他の人にとってはすごいことかもしれません。だから、とくに何かを成し遂げたわけではなくても、「今日」という一日を頑張った自分自身を思いっきり褒めてあげましょう。

自分自身を褒めることは、何も恥ずかしいことではありません。むしろ自分と向き合えていてとてもステキなこと。ここでも、できていることにフォーカスをしてみてくださいね。

とくに寝る前は今日あった幸せなことや明日のワクワクすることを考えてから寝るのがおすすめ。明るい気持ちで眠りにつくことで、翌朝目覚めたときの気持ちも明るくなっているはずです。

エステ・整体・カウンセリングを受けてみる

先ほど、「人に話すのは気を遣って余計なストレスがたまるおそれが…」とお伝えしたのですが、聞いてもらう人を選ぶのは一つの手。例えば、エステや整体など、行きつけの場所に話しやすい方がいる場合はその方に話すのも良いでしょう。施術者とお客さんという一定の距離があることで、話しにくい内容でも話しやすくなる場合もあります。

またサービスの一環として話を聞いてもらうことで、守秘義務が発生します。そのため話の内容がもれることもないから安心です◎施術内容で選ぶのも良いですが、人で選ぶのも良いでしょう。自分だけのリラックスタイムとして利用してみてくださいね。

エステや整体はあくまで本サービスは「施術」になりますが、カウンセリングは「話しを聞くこと」が本サービスとなります。ただ「カウンセリング」と聞くと、身構えてしまう方は多いのではないでしょうか?というのも日本ではカウンセリングを「精神的に苦しんでいる人が行くもの」と考えている人が多いから…。

海外ではカウンセリングはもっと身近なものです。日本では「精神的に苦しんでいる人が行くもの」という認識に対し、海外では「精神的に苦しくなる前に行くところ」という認識です。これらの認識は大きく違います。

小さなモヤモヤのうちにカウンセリングに行き、話しを聞いてもらうのもおすすめです。カウンセラーは心の専門家でもありますので、アドバイスが欲しい方はなおさら。心やものごとの捉え方は人それぞれなので、アドバイスを受けたときも「やってみようかな」くらいの気持ちでいることが大切。

自分に過度な負担をかけないようにしてくださいね。心を軽くするためのお話しが、プレッシャーになってしまっては元も子もありません。自分の心を軽くすることを考えて行動することを心がけるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?どれも今日からはじめられることばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。心の安定は自分で取るのが一番です。他人に任せてしまうと、その人が話を聞いてくれないときにストレスがたまってしまいます。まずは自分のゴキゲンは自分で取れるような習慣を身につけましょう。

AUTHOR

北口 慈子

PROFILE

元美容部員の美容ライター。
1988年京都生まれ。「今の自分が本当に必要としているものを、自分で選べるようになってほしい」をモットーに数々の媒体で美容に関する記事を執筆。
「美容・健康のことは気になるけど、誰に聞いたらいいかわからない…」そんな方の力になれるよう、美容相談サイトで講師としても活動中。日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーとして「心の美容」もサポートもさせていただいています。

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