はじめての温活習慣
女性特有の健康課題を解決してくれる「フェムケア」。女性のライフステージにあわせてさまざまな商品やサービスが開発・提供されていますが、体を温めて女性特有の不調を改善する温活は、実は古くからありました。
温活を始めると女性ホルモンの正常な分泌を助け、女性が抱える悩みや問題の改善につながるといわれています。
毎朝白湯を飲む、生薬のチカラを活用するなど手軽に始められるものばかりですので、まずは温活からはじめてみましょう。
温活とは、体を温めて基礎体温を上げ、体の冷えによって起こる不調を改善する健康法です。
体温が1℃下がると、代謝が10%~20%ほど悪くなり、免疫力も30%も低下すると言われています。温活で体温を1℃上げることができれば、血流の改善と基礎代謝のアップが促されます。
さらに抵抗力が高まって免疫力の改善にもつながるため、風邪などの病気にもかかりにくくなることが期待できます。
また、女性は男性に比べると脂肪が多く、熱を発生させる器官でもある筋肉が少ないため、基礎代謝が低く体が冷えやすいという特徴があります。
温活で体を温めれば、基礎代謝が上がり健康的な生活が送れるようになるでしょう。さらに、代謝が上がればエネルギーの消費量が増えるので、ダイエットにも効果的です。
温活による、効果は体全体にいい影響を与えます。具体的には、以下のようなメリットがあるとされています。
血流の改善
- 冷えの改善
- 肌荒れの解消
- 内臓の働きの改善
- 便秘や下痢の解消
- 寝つきの改善
代謝アップ
- 痩せやすい体
- 自律神経の安定
- 美肌にもつながる
免疫力アップ
- 体調不良の改善
- 心身の安定
- 生理痛の改善
温活は美容やダイエットにも効果的なので、これから始めたいという方も多いかと思います。
いざ温活を始めたいと思っても何から始めたらいいのかわからない、という方に向けて、ここでは温活初心者の方におすすめの温活7ステップをご紹介します。
7つのステップ
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1
自分の冷え性タイプを知る
CHECK MYSELF
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2
体を冷やす食事、温める食事を知る
FOOD
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3
よく噛んで食べる
CHEW WELL
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4
無理のない運動習慣
EXERCISE
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5
湯船に浸かる
BATH
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6
マッサージでツボを刺激
MASSAGE
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7
生薬のチカラを活用する
CRUDE DRUG
1
自分の冷え性タイプを知る
CHECK MYSELF
冷え性にも人それぞれたタイプがあります。その為、まずは自分の冷え性タイプを知ることが大事です。冷え性のタイプは大きく分けて5つに分かれます。
5つの冷え性タイプ
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TYPE 1
手足のみが
冷える四肢末端型冷え性
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TYPE 2
上半身は熱いが
下半身が冷える上熱下寒型冷え性
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TYPE 3
ストレスによる
自律神経の乱れが原因体感異常型冷え性
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TYPE 4
お腹が冷えるなど
各部位の症状がある症候型冷え性
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TYPE 5
全身が
冷える全身型冷え性
自分のタイプを知り、冷え性タイプに合わせた対策をとることが最優先です。
2
体を冷やす食事、
温める食事を知る
FOOD
食べ物には、体への働きによって以下の5つの性質があり、体を冷やすものと温めるものがあります。
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熱性食物
発汗を促したり新陳代謝を高めたりする
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温性食物
体を穏やかに温める
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涼性食物
体の熱を冷ましたり水分を補給したりする
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寒性食物
解熱・消炎
-
平性食物
体を温めたり冷ましたりする作用がない
また、食べ方によっては性質が変わる食べ物もあります。体を温める食べ物を積極的に食べるために、体を冷やす食事、温める食事を知っておきましょう。具体的な食べ物についてはこちらをご覧ください。
手軽に体を温められる白湯を寝起きに飲むのもおすすめです。また、体の代謝を良くする酵素が入っている発酵食品は体を温める効果があります。キムチやヨーグルト、みそ汁などを積極的に摂るようにしましょう。
01
寝起きに白湯を飲む
02
発酵食品を積極的に摂る!
3
よく噛んで食べる
CHEW WELL
よく噛まずに食べているときちんと体に消化されません。体にとって良いものとされる食材を摂っていたとしても、消化されないものたちは老廃物となり、体の毒素として血を汚し、巡りを悪化させ冷えに繋がり様々な体の不調を招きます。
また、よく噛むと内臓脂肪が燃焼し体が温まるほか、体温を一定に保つために血管が広がるので全身の血流が良くなります。 食事は最低30回以上よく噛んで食べましょう。どうしても良く噛めない場合は、一口の量を減らして食べるなどの工夫をしましょう。
03
よく噛んで食べる!
目安は一口30回以上!
4
無理のない運動習慣
EXERCISE
温活に無理は禁物です。温活がストレスになっては意味がないので、頑張り過ぎる過度な運動はおすすめしません。心地良く続けられるマッサージやストレッチを習慣にすることから始めてみましょう。
体力の低下は冷え性を悪化させてしまうので、1日の少しの空き時間やすきま時間で、その日の体調の合わせて軽めの筋トレやストレッチやマッサージやウォーキングを続けることが何よりも大切です。
04
無理をしない運動を心がける
5
湯船に浸かる
BATH
湯船につかれば、体温を効果的に上げられます。38℃~40℃程度のぬるま湯にゆったり10分程度浸かるようにしましょう。湯船につかると下半身に水圧がかかり、血液やリンパの流れが良くなります。
老廃物が排出されやすくなるため、むくみが改善されやすくなるほか、心臓に戻る血液量が増えて全身の血流が良くなるため体温が上がるのです。
加えて、入浴は内臓の働きを活発にするため、代謝が上がって身体がぽかぽかと温かくなります。
05
熱すぎない温度の湯船に毎日つかる
6
マッサージでツボを刺激
MASSAGE
ツボは「エネルギーの通り道」。 ツボを刺激すれば血液などの体液の循環が促され、冷えの改善につながると言われています。
そのツボをマッサージすることによって、冷えの改善につながり温活効果があります。ここでは温活におすすめのツボを厳選して3つ紹介します。
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三陰交(さんいんこう)
- 部位
- 内くるぶしの指4本分上、スネの骨のキワ
- 効果
- 下半身の冷え・むくみ、女性特有の悩みに。
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丹田/関元(たんでん/かんげん)
- 部位
- おへその下から指4本分目
- 効果
- 末端の冷えや息切れ、胃腸の不調、生理痛などの婦人科疾患にも
-
大椎(だいつい)
- 部位
- 首筋の襟があたる部分で、骨が出ている部分のすぐ下
- 効果
- 全身を温め、首やかたのこりを軽減
06
温活のツボを刺激して、
体の巡りを意識する
7
生薬のチカラを活用する
CRUDE DRUG
食事、運動、睡眠を改善するだけでも温活の効果は実感できます。しかし仕事が忙しいときや、子育てでなかなか睡眠時間が取れないなど、毎日続けるのが難しいこともあるでしょう。そんなときは自分を責めるのではなく、体にいい生薬のチカラを活用するのも選択肢の一つです。
血の巡りをよくする生薬として、「当帰」がよく知られています。当帰には、体を温めながら補血する効能があり、冷えを改善し血行を促進する効果がある生薬として婦人病にもよく利用されています。生育された場所や環境によって薬効成分に違いがある薬草の中でも、自然豊かで薬草栽培に適した奈良県の「大和当帰」は希少な和漢とされています。
是非、大和当帰を使った商品もご覧ください。
07
習慣が乱れても自分を責めない!
生薬などに頼ることも大切。