「なんとなく調子が悪い」は身体からの信号です〜未病とは?〜

未病とは

皆さんは健康ですか?

毎日、元気いっぱい過ごせていますか?

特に病気って訳ではないけれど、身体がだるい・疲れやすい・なんだかスッキリしない…。

忙しい現代、そんな事を感じながら日々生活している方は結構居るのではないかと思います。

実際、そのような症状はわたしも当てはまったりします。

今はかなりラクになりましたが、以前は「本当は病気じゃないかな?身体のどこかが悪いんじゃないかな…?」と思う程、毎日しんどくてスッキリしない日々を送っていた時がありました。

しかし、病院で血液検査をしても何か異常がある訳ではない。

でも、よくわからないけど身体がしんどい。

発病には至らないが、健康ではない状態

「未だ病まず」

このような状態を未病と言います。

最近はテレビでもよく耳にするようになった言葉なので、知っている方も多いと思いますが、この言葉、実はとても古くからある言葉なんです。

中国の漢の時代の中医学の書「黄帝内経」にも未病という言葉が出てきます。

その頃から病気になる前に不調を感じたら治す事が大事という考え方があったのですね。

でもこの状態、いわゆるグレーゾーンなので病院へ行っても病気じゃないから治る薬がある訳ではないんです。

中医学では未病を治す方法として、漢方や鍼灸や薬膳等がありますが、専門的な事は素人ではなかなかハードルが高いと感じるのではないのでしょうか。

わたしは不調続きの日々の中、体調不良を何とかしたくて色々と本を読み、そこで辿り着いたのが食事の見直しです。

良くも悪くも、毎日食べている物で身体は左右されます。

毎日、何気なく口にしている食べ物。

食材にはそれぞれ、個々が持つ性質があります。

「薬食同源」という言葉がありますが、薬と食べ物は本来同じものであって、身体に良いものを摂取することは、病気を防ぎ、治すという考え方です。

わたしはこの言葉を実感する体験をした事があります。

以前Instagramの方でも簡単にお話した事があるのですが、30代半ばぐらいの頃、毎晩胃痛に苦しむようになりました。

決まって夜中の2時ぐらいになると痛みだし、市販の胃薬を飲んで過ごす…。

ストレスも多い時期だったので、「まぁストレスのせいだろうな〜」なんて漠然と思っていました。

そんな毎日がひと月以上続いたある日、薬を飲んでも痛みが引かず明け方まで痛みで眠れない事があったんです。

病院&検査が嫌いなわたしも流石に観念して病院へ行きました。

胃カメラをすると「慢性胃炎と逆流性食道炎」との診断でした。

薬をもらって飲み始めてから、夜中に痛みで目が覚めるような事はなくなりましたが、なぜかずっと不快感がありました。

いつまでもスッキリしなくて、原因がなにかわからないので対処のしようがなく、なんとなくやり過ごしていました。

食物の力を借りる

ある日、何気なくお腹の辺りを触ったら冷たいんです。

過去に出産の時の助産師さんに、身体が冷えていると指摘された事を思い出し、身体を温める事で有名なしょうがを毎日取り入れる事にしました。

正直、当時のわたしはしょうがが苦手でしたが、なんとか体調を良くしたい、薬を飲み続ける生活から抜けたいとの思いで頑張る事にしました。

まずは取り入れやすいしょうが湯からはじめました。

しょうがをすりおろして作る時もあれば忙しい時は市販のものやしょうがシロップ等も利用して、続けてみたのです。

すると、嘘のように胃の辺りにあった重い不快感がなくなったんです!

あの苦しんでいた日々はなんだったんだろうと思うほど本当に、驚きの体験でした。

しょうがには健胃作用があるので、わたしの症状にうまく働いたんだと思います。

他にも食物の力を借りると言えば、わたしがよくするのは、風邪で咳込みが長引いている時なんかは大根を切ってはちみつ漬けにした「はちみつ大根」を作ってお湯で割って飲むと不思議と咳がラクになるのです。

このように、食物にはそれぞれいろんな力を秘めています。

シンプルに考える

でもそれがわかったからと言って、「さぁ!薬膳」となると、なにから手をつけていいのかわかりません。

個人個人の体調・体質等を細かく診てどんな食材が合うとか避けるといいとか考えていくのが理想ですが、家族で暮らしてるとなかなか難しいのが現状です。

わたしは夫家族との同居で当時、上は86歳〜下は1歳の10人の大所帯だったので食事にはかなり悩みました。

そこで辿り着いたのがシンプルに、「バランスよくいろんな物を食べる」です。

例えば、「テレビでこれがいいってやってたからそれしか食べない」等の極端な事はせず、満遍なく色々なものを食べる事が大事です。

1番自然に取り入れやすいのは、旬のものを食べる事です。その季節に出来るものや採れるものは、その季節に合っていて、栄養価も高く、おいしいと、いい事づくめです。

イメージとしては、自然のエネルギーをそのままいただくという感じです。

今はスーパー等で年間通して売っているものも多いので、旬のものを実感しにくいかもしれませんが、どの季節に出来る・採れる食物かを意識するだけでもいいのではないかと思います。

地のものを食べると言うことも、住んでいる土地の気候にあった食べ物なので、身体とうまくバランスが取れます。

1人や2人で暮らしていて、少量作るのが大変という方もいると思いますが、小分けにして冷凍したり、手作りのお惣菜なんかを利用するのもいいと思います。

そして胃腸に負担をかけない事も大事です。

甘いもの・脂肪分が多いもの・冷たいもの・香辛料の多いもの等は胃腸に負担がかかってしまいます。

胃腸は食べ物からのエネルギーを吸収する器官なので、胃腸が疲れてしまうと身体にいい気が巡らなくなり不調を感じてしまいます。

暴飲暴食せず腹八分で抑えておくのが元気に過ごすポイントです。

もし食べ過ぎてしまったなら翌日は休ませましょう。

食事に集中する事も重要です。

スマホを触りながら、テレビを見ながら食べていませんか?

ながら食べをすると意識が他へ向くので、脳が食事をしているとしっかり認識出来ず、消化酵素や唾液の分泌量が減り消化能力が充分に発揮されません。

咀嚼回数は減りますし、どれぐらいの量を食べたかわからなくなるので食べ過ぎてしまったりします。

少しの意識を変えるだけで毎日の食事の質は変わってきます。

食物のエネルギーを感じながら味わい、食事を楽しみ、胃腸を整えて元気な身体を作りましょう。

AUTHOR

雅 미야비 (みやび)

PROFILE

美容系インフルエンサー
1男3女の4児の母。
幼少の頃から美容が大好きで、手作りコスメ〜デパコスまで興味の湧いたものはなんでもトライ。
繰り返す肌荒れに悩んでいた時に、根本から改善しようとインナービューティーに目覚める。
「歳を重ねる毎にキレイに」をモットーに、韓国スキンケアを中心にInstagramで美容情報を発信中。

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