人類低温化の未来を救う!温活&フェムケアトークショー

2022年11月10日、「人類低温化の未来を救う!」をテーマに、温活指導士でもあるタレントの麻木久仁子さんをはじめ、フェムケアライフのプラチナアンバサダーでもある温活専門家をお迎えして温活&フェムケアトークショーを開催いたしました。

これから温活を始めてみようと考えている方、温活の知識をもっと深めたいと思っている方のために様々な角度からお話を伺いましたので、ぜひ最後までごらんください。

【温活美容家】おぬま あすかさん
「働く女性のパフォーマンスをアップする温活習慣」

 まずは温活美容家のおぬまあすかさんにお話を伺いました。おぬまあすかさんは温活美容家であり、フェムケアライフのプラチナアンバサダーをつとめてくださっている方です。

おぬまあすかさんのモットーは“美容を通して人を笑顔に豊かに幸せに”。ダイエットのリバウンドや体調不良を繰り返した自身の経験を『ゆるぽか美活』としてInstagramやブログで発信中。Instagramのフォロワー数は38,000人と、多くの女性から支持を集めています。

おぬま あすかさん(プラチナアンバサダー)

低体温で10日に1回生理がくるほどの体調不良に 

私が温活に出会ったのは今から5年ほど前です。その頃は日々のストレスを食べることでしか対処できなかったのですが、自分で自分の食欲をコントロールすることが難しくて、今より20キロほど太っていました。

太っているということ自体も悩みだったんですが、それ以外にも慢性的な疲れであったり、肌荒れだったり、なによりも10日に1回来るほどの生理不順にすごく悩んでいて婦人科に通っていたんです。 

その婦人科でたまたま体温を測ったときに、体温が35.1度だったんですね。それではじめて自分の体温がすごく低いことを知りました。「今の不調や悩みは低体温が原因かもしれない。体温を上げることで不調の改善が期待できる。体温を上げる習慣を始めてはどうか」という婦人科の先生の話を聞いて、温活を始めるようになりました。

目に見える効果がないからこそ、ゆるく続けることが大切

当初は「温活」という言葉も知らないほどで、何から始めればいいのかわかりませんでした。 

ダイエットなら何かを食べないようにしたり、運動をしたりすると体重が減ってすぐに効果が目に見えますよね。けれど、温活は何かを頑張ったとしても、すぐに体温が上がるわけではないんです。

日々体温を上げるために、自分のライフスタイルのなかでもできそうなことを、書籍を読んだりネットで調べたりして。とにかく、温活を続けるために、ゆるく心地よいことを優先してきました。

働く女性のパフォーマンスをアップする温活の工夫

私はふだん美容師として働いています。どんな職業でもそうですが、自分の心が不安定だったり体調不良だったりしても、それをお客様の前に出すことはやりたくないですよね。

そこで私がパフォーマンスをアップするために工夫したのは「お腹を冷やさないこと。お腹を温めること」です。特にお腹の内側と外側の両方から温めることを意識しています。

お腹の外側は、体温を逃がさないようシルクの腹巻きを身に付けるほか、不調が続く場合は、お腹の下や腰に使い捨てカイロを貼って過ごすようにしています。

お腹の内側は、温かいものを口にするようにしています。たとえば、夏なら常温以上のもの、冬なら体温以上のものを口にするといった、本当に無理なく続けられるようなことを習慣にしています。

お腹を温めるのは、前の日に食べ過ぎてしまったり、生理前や生理中など体温が下がるのを感じた日や、疲れが取れない日、体のめぐりが悪いと感じるときなどに、ぜひ試していただきたいです。

温活を長期的に続けると必ず自分の「良いこと」として返ってくる

温活を始めても、すぐに目に見えて効果が現れるわけではないんですね。けれど1ヶ月前よりも生理前の過食衝動がなくなっていたり、数ヶ月前より手足の冷たさを感じなくなっていたり、肌荒れも軽減されていたりするなど、すごく嬉しいことがたくさんあったんです。私はこうした「体感」をとても大切にしています。

お腹を温める以外にも、食べ方や入浴法、運動といった少しの工夫を温活として取り入れて、無理なく長期的に続ければ、必ず自分の「良いこと」として返ってきます。ぜひみなさんも、できそうなことから始めてみてください。 

【体温を上げる料理研究家】小川原 智子さん
「子宮力を高める“食べる温活”」

体温を上げる料理研究家として活躍されている小川原 智子さんは、フェムケアライフのプラチナアンバサダーもつとめてくださっています。

小川原 智子さんは「食べる温活で体質改善」「なりたい自分を叶えるサポート」をされていて、2001年にはマクロビオティック料理教室「イエローハーモニー」を茨城県の土浦市にオープンされ、これまで延べ1万2千人の生徒を指導されています。

また、温活に関するコラムを雑誌やWebで発信されており、温活商品のプロデュース、更年期・妊活中の女性に向けた日本初の「子宮を温める料理教室」は数多くの妊娠報告も届いているとのことです。

 小川原 智子さん(プラチナアンバサダー)

今回のテーマは、「子宮力を高める食べる温活」です。

冷え性は体質だと思っていた

私は温活をテーマとした料理教室を開いて、今年で21年目になります。今日も体温を測ってみると36.8度ありました。

私は今年で51歳になったんですが、10代後半から20代はずっと冷え性で体温が35度台だったんです。冷えが原因で頭痛がしたり生理痛があったり、アレルギーもひどくて…。寒い季節になるとインフルエンザや風邪などがすぐにうつってしょっちゅう点滴をしたり、薬を飲んだりを繰り返していました。いろんなサプリメントや薬を飲んでも全然改善しなくて、それはもう体質だとずっと思っていました。

体質を変えるマクロビオティックとの出会い

今からちょうど25年くらい前に、食事が体質を変えるというマクロビオティックと出会いました。それまでは、お菓子を作るのが大好きで甘い物を食べたり勉強したりする生活を送っていたんです。マクロビオティックと出会い、昔ながらの和食が良いということで食生活を変えました。

今まではパンだったものをご飯に変えたり、大好きなスパゲッティを煮物にしたり、おうどんに変えたり。昔ながらの玄米を使ったりする食事をしているうちに、私の体温が上がってきたんです。

これまでは疲れやすい体質だったり、すぐに病気になったり、25歳くらいの頃には乳がんのようなしこりが胸に見つかって痛い思いをしたり、バセドウ病という甲状腺の病気になったりしていました。けれど食べ物で病気を治そうと思い食事を改善すると、薬や手術をせずに改善することができました。25年くらい経った今でもそういった症状もなく、かえってその頃より今の方が元気に過ごしています。

昔は「温活」という言葉はありませんでしたが、食事で体温が上がってきた経験から、子宮のある下腹部、丹田とも言いますが、その部分を慈しみながら子宮温活ということで、体温を上げる、特に子宮を元気にしていくという食事を研究してきました。

「子宮力」を高める黒い食べ物

体に良い食べ物がたくさんありますが、特に子宮に特化する、生殖器を養ってくれる食べ物は、黒い食べ物が相応します。

ちょうど立冬に入り暦の上では冬になりましたが、寒い季節にはやはり腎臓が冷えで弱ってきます。生殖器を養ってくれる、腎を強化する食べ物としては黒いモノを食べていただきたいと思います。

たとえば、よく食べる黒ごま、健康食に興味のある方は黒米も思い浮かべるでしょうか。あとはキクラゲ、海藻全般ですね。ワカメや昆布などたくさんありますが、1種類だけではなくいろいろな種類のものを食べることでそれぞれのミネラルを摂ることができますので、海藻も意識して摂ってみてください。

他には椎茸や、お醤油も実は黒いモノなんですね。お醤油のなかでも、伝統的に作られた昔ながらのお醤油を上手に効かせましょう。冬の寒さには若干塩気を効かせることで子宮力を高めることにもつながります。

また、昔から臓器と同じ形をした食べ物を食べることで養ってくれるという法則があります。腎臓は小豆と形が同じなので、小豆も子宮力を高める食べ物になります。

小豆は女性が好きな和菓子もありますが、和菓子は砂糖をたくさん含んでいるので、もし腎臓を元気にしたい場合は砂糖なしで食べるのがおすすめです。

自分を慈しむことが子宮温活につながる

食べ物を食べるほかにも、自分を慈しむことも子宮を高めるひとつだと思っています。

お腹の下腹部、妊娠されている方はよく触る機会がありますが、子宮のあるあたりを触って自分を見つめることも大切です。

お腹が冷えている場合は、手をしっかり温めたあとお腹を触ってあげたり、使い捨てカイロをお腹に当てたり。特におへそから下や、頭寒足熱を意識して下半身を温めることをおすすめします。

日々の生活でついつい頑張り過ぎることもありますが、自分を触りながら「今日はよく頑張ったね」などと自分をいたわってあげるのも、私は子宮温活として大切だと思います。

また、食べ物で体を温めるように、心にも潤いを与えることも心の温活ではないかと思っています。

笑顔で食べたり、美しい姿勢で料理をしたりすることもすべて温活となって、皆さんの体に入ってくるでしょう。今日は子宮を高めるヒントになればと思い、お話をさせていただきました。今日からさっそく何かを取り入れて、自分の子宮を見つめて温かい時間を過ごして頂ければ嬉しく思います。 

【温活指導士】麻木久仁子さん
「伝承され続ける温活と、これからの未病習慣」

1962 年11月12日、東京都生まれ。2010 年暮れに脳梗塞を発症。
さらに2012年10月、11 月には、両胸に発症した初期の乳がんの手術を受けた経験から、
講演会や情報番組で、検診の大切さや経験したことを伝えている。

病気の経験から、「薬膳」に興味を持ち、2016年に国際薬膳師、2019 年には国際中医師の資格を取得。
祐成陽子クッキングアートセミナーにて、薬膳講座の講師も経験。
身体を平常の状態に保つことで病気にならない身体づくりを行う日本温活協会の考え方に共感し、
2020 年に温活士、温活指導士の資格も取得

病気になるには元気でなければならない

人間の体というものは徐々に変わっていく、衰えていくということがあるんですが、実は私も、ちょうど50代に入る10年くらい前に脳梗塞と乳がんを経験しました。

それまでは仕事と子育て一辺倒で健康管理もせず走ってたんです。私は持病もないし、どちらかというと健康自慢だったんですが、芸能界というところは時間も食事も不規則なので、ストレスもあり50代でブレーキがかかったワケです。

本来だと、脳梗塞にしてもガンにしても、一番シビアな場合は命を落とす病気です。そうじゃない場合でも後遺症が残ったり、つらい闘病生活が続くことがあるにもかかわらず、私も場合は幸い軽く、乳がんも転移がありませんでした。

ふたつの大病をしたにもかかわらず、ふたつともたいしたことがなく済んだのは、神様が「健康管理をしっかりしなさいよ」と言ってくださっていると思い心を入れ替えました。

ふたつの大病はどちらも一通り普通に治療を受けました。ただそれと同時に、日頃の体づくり、健康管理など生活習慣を改めないといけないとも思ったんです。

ガンは完全に予防することはできません。どんなに気を付けていても、アスリートでさえなるときにはなります。それでもガンになったときに、手術や抗がん剤、放射線治療を受けるときに、体力がなかったり他に持病があったりすると治療の選択肢が減っていくんです。

変な言い方ですけど、「病気になるには元気でなきゃいけない」と感じて、生活習慣を改めようと思いました。

「薬膳」との出会い

生活習慣を改善するために、まず思ったのが食生活です。料理がもともと好きではあったんですが、子どもが小さかったこともあり「かさ増し」「時短」が料理のテーマでした。作り置きをしながら、自分は揚げ物いっぱいのお弁当を食べるような生活をしていたんです。

これではいけないと思い、いろんな食養生を試してきました。糖質カット、脂質カット、野菜だけを食べる、逆にお肉だけを食べるなどあらゆる食養生があり、それぞれに理論がありどれも興味深い。ただ私は一生続けられて日常生活に根付いた、そして美味しくご飯を食べられる食養生が良いと思ったときに出会ったのが、薬膳でした。

薬膳と聞くと、体に良いけどマズイ、苦い、めんどくさい、難しいといわれますが、ぼんやりと体に良いのはみんな分かってます。薬膳には漢方薬のイメージがあるので、美味しくないけど体のためにガマンして取り入れるというイメージがあるようです。

私もそう思ってましたが、たまたま薬膳の学校の見学があったので、ものは試しに受けてみたんです。午前中が座学で午後は調理実習。そうしたら、午前中の東洋医学の授業がものすごく面白かったんです。

「生命力の不公平」を「養生」でバランスをとって大切に生きていく

人間の体は、自然から与えられている恩恵もあれば、自然によって与えられる悪いものもあります。自然と人間は無関係ではいられないので、自然が巡るように人間の体も巡って一生を生きていく。そのなかで、何を食べようか、どういう運動をしようか、睡眠やメンタルケアなど、総合的に人間の体を見るのが東洋医学なんです。大宇宙のなかに人間という小宇宙があって生きている、天と人は同じ「天人合一」ということです。

また東洋医学では、「先天の精」「後天の精」という考え方があります。ものすごく頑丈に生まれてくる人もいれば、大変虚弱に生まれる人もいる。これは持って生まれた生命力「先天の精」に差があるということです。

健康に気を付けなくても90歳まで生きる人もいれば、本当に体に気を使っても50歳で亡くなる方がいる。なんて不公平なんだと思うけど、その非常に不公平なのが先天の精なんですね。

人間の体は一人ひとり全部違います。そのうえ体質や環境、仕事やそこで受けるストレスも全く違います。東洋医学の考え方に則って天人合一で、自然のなかに生かされている自然のひとつとしての自分の体をみつめる。そして、先天の精で自分に足りないものを後天の精で補い、逆に過剰なものを排除しようとバランスを取りながら、「少しでも与えられた命を大切に生きていく」ということが大切なんです。

先天の精は親からもらった遺産みたいなものですが、理不尽なことに、先天の精は自分ではわかりません。だからこそなおのこと、自分の体を大事にして生きていく、養生していく。不公平な先天の精を養生でバランスをとって生きていく、自分という体をみつめていくことが、東洋医学の根本的な法則、原理原則なんです。

薬膳はオーダーメイド

多くの食養生は、1日に何グラムとか、1日に何リットルとかというように、万人に同じ数字を言います。薬膳は体質、その日の体調、季節、生きている土地によって食べるものが違うオーダーメイドなんですね。

北海道で生きているのか、暑い沖縄で生きているのかによっても違いますし、風邪をひいた日や嬉しくて興奮している日、悲しい日もあるでしょう。そのときに、自分の体を見つめることが大切。秋の風が寒いなと思ったら温かいものを食べたり、今日は暖かいから冷たい野菜サラダを食べても良いと思うかも知れない。そうして考えながらご飯を食べるのが薬膳なんです。

生活の質を妨げるもののなかに、多くの場合「冷え」が関係している

熱中症や、ウイルスなど外から来た邪にやられて熱が出るといったときには、明らかに体を冷やさなければなりません。温めることも大切ですが、時によっては冷やす、こうしてバランスを取ることが大切です。

バランスが原則なんですが、人間の体は病名こそつかないけれども体調が悪いとき、どこから体調不良が来ているのかと考えたとき、未病の状態というのは多くの場合冷えからきているんです。冷えとはつまり血行です。昔の車は暖機運転をしないとエンジンが冷えて動きませんでした、そんなイメージです。エンジンが温かいとなめらかに動き出すイメージ。

たとえば、朝起きてもすぐに仕事に移れないとか、なかなか寝付けない、眠りが浅く寝ても目が覚めてしまう、イライラする、うつうつとした気持ちになるのも血行の表れです。

また、肩こりや腰痛も血行が悪いから起こる。血の流れが滞っているんですね。こういう状態を東洋医学では「悪血」といいます。

お医者さんに相談してもつける薬はないと言われるけれど、日常生活では決して心地良いものではない状況が生まれるのは、「冷え=血行」が関わっていることが多いんです。

また、お通じが悪いときや様々な体の痛み、これを「不通則痛」といい、通りの悪い所に痛みが生まれるという意味ですが、これは血行が悪い所に痛みが出るという教えなんです。私は冷え性じゃない、だけどこんなに体に不調があるなら、もしかすると血行なのかも知れないと思ったのが温活というワードに行き着いた理由です。

今日からできる「温活薬膳的」美味しいご飯の食べ方

薬膳に則って何をどう食べるかはたしかにややこしいのですが、今日からでもすぐに実行できる温活薬膳的なご飯の食べ方をお教えしましょう。

まず、薬膳では食べ物にはそれぞれ力があると考えています。食べ物それぞれに役割があり、強弱があります。食材を大きく分けると、体を温めるものと冷ますものがありますが、多くの場合は冷ましも温めもしない「ニュートラル」であることが多いです。

世界中で主食として食べられている米、芋類などはニュートラルですね。そこを中心に、体が熱い時は冷やすものをプラスする、体が冷えているときは温めるものをプラスするという考え方です。

ハーブ系やスパイス系は基本的に体を温め、葉物野菜や多くの果物など、みずみずしいものは体を冷やす食べ物です。

東洋医学には「陰陽五行」という考え方があり、陽は体を温め、陰は冷ます力があります。「果物は体を冷やすから食べない」ではなく、両方のバランスが良いから一定の温度を保てるんです。

私たちの体をお鍋だとすると、若い20代の方のお鍋にはなみなみと水が入っていますが、年齢を重ねた私の体にはその水はちょっとしかない。20代の方と同じように、火の噴くような火鍋で大量の唐辛子を使うと、大切な水分が吹き飛んで体が乾いてカサカサ、ウンコはコロコロになります。

ですから、大事なことは一人ひとりの年齢や体質に合わせた温め力ということ。それと同時に、年齢が上がっていけば陰も足りなくなります。ですので、みずみずしいものをしっかりと食べながら、上手に温めていくということが大事になります。

体を温めるには、スパイス、生姜、ニンニク、長ネギ、玉ねぎ、ニラ、唐辛子などを上手に使っていきましょう。また、三つ葉やシソなどの香りの良い野菜は血行を良くしてくれると同時に、気の巡りも良くしてくれるのでストレス解消にも役立ちます。自分の体の温まり具合、冷え具合、年齢、体質、今日の気候、温度などを考えながらやってみてください。

中華料理の角煮なんかに使われるハッカク、スターアニスも体を温めるスパイスですね。またチャイに入っているシナモン、クローブ、フェンネル、カルダモンは全部からだが温まるものなんです。カレーに入っているターメリックとか、刺激は決して強いわけではないけど、十分に体を温めてくれるようなスパイスもうまく取り入れましょう。

また、調理法や食べる時間帯にも気を配りましょう。果物でも冷たいまま食べるのではなく、蒸して食べたり、エンジンがかかっているお昼や夜に食べるなど、食べる時間も工夫する。エンジンのかかりが悪い午前中は、体を冷やすヨーグルトと生野菜、果物といった朝食をやめて、白湯を飲んだりおかゆを食べたりするのもおすすめです。

1日の時間のなかで、午前中は暖かくしてうるおいのもの、冷ますものは午後にもっていくというようなことをちょっと実践するだけでも、だいぶ変わってきます。そんな風に自分と対話しながら、今日はどうしようかなと考えていく。そうすると、自ずと薬膳というものを実行できるようになっていきます。

できる範囲で良い。料理ができなくても、コンビニご飯でも温活薬膳ができる

料理をしなくても、コンビニで全部ご飯を済ませている方でも、温活薬膳ができます。たとえば、冷蔵庫から飲みものを取るのをやめて常温にする、生野菜をやめて野菜スープを取るなど、料理しなくても温活薬膳はできます。また、スパイシーな紅茶のチャイを水筒に入れてランチの時に飲むだけでも全然違います。

できる範囲でいいんです。温活薬膳を取り入れて、まずは体を冷やさないこと。タイミングや年齢に合わせて温めていくことが大事なんです。

サプリメントやドリンクでも温活

温活は、自分の手足や全身を自分で見つめながら、冷やさないようにする、状況に合わせて温めていくということが大事になります。
そのなかで、サプリメントやドリンクを足していくことも活用して欲しいと思います。

特に女性の体を温めるものとして覚えてもらいたい生薬は、女性向けの漢方薬にはほぼ入っている「当帰」です。当帰は香りがすごく良くて、気の巡りや血の巡りも良くしてくれますし、おいしいんですね。多くの生薬は中国からの輸入に頼っていますが、当帰は珍しく日本で作っています。その一大産地なのが奈良。奈良の大和当帰は非常に品質が高いことで有名です。

当帰はドリンクに入っていることがあるので、もし食事だけで血行が良くなっていかないというときには、当帰が入っているドリンクやサプリメントを取り入れてみるっていうのも非常に有効だと思います。
ただしドリンクを飲んだからといって、他は何もしなくても良いっていうわけではないので、生活習慣を整えながら、睡眠、運動も大事です。食事、サプリメント、さまざまなアプローチで自分の体の血行を整えていくことが大切です。

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