“ブルーデー”が”バラ色“に。レシピ「パセリのグリーンポタージュ」

ブルーデーがバラ色に

冷え性、生理痛、生理不順、イライラ、不妊症、子宮筋腫、更年期障害・・・。

女性が抱える心と体の不調や婦人科系の病気。
「冷えは万病のもと」ということわざがありますが、その言葉のとおり、体温が低いことで血流や免疫機能が低下し、実際に体にさまざまなダメージが出て、すべての病気の原因となるといわれています。

冷えと不調の関連を記した書籍もたくさん出ています。

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◇やせる、不調が消える 読む冷えとり(石原新菜、主婦の友社)

◇その不調、冷えが原因です(川嶋朗監修、池田書店)

◇心もからだも「冷え」が万病のもと(川嶋朗著、集英社新書)

◇「体を温めると」と病気は必ず治る(石原結實著、三笠書房)

89.8%の病気を防ぐ上体温のすすめ(今津嘉宏著、ワニブックス)

◇体温を上げると健康になる(齋藤真嗣著、サンマーク出版)

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「更年期になって生理痛がひどくなってきた」

「不妊症でなかなか赤ちゃんを授からない」

このように体の不調が出たことがきっかけで、食事の大切さに気付かれて、体温を上げて、体質改善する食事を学びたいと料理教室にいらっしゃる女性が多くいらっしゃいます。

料理教室では、体温を上げて、より元気で、キレイに年を重ねていくための食事法をお伝えしています。

かくいう私も、食事で体質を改善して、病気治癒した一人です。

体温が上がって、生理にまつわる不快症状―ひどい生理痛、生理不順、おりもの等がなくなりました。食べ物で心と体がこんなにも変わるのか、と実感しました。生まれ変わったというと大げさかもしれませんが、食事を変えて、心も明るくなって人生まで変わりました。

体温を上げることを意識して料理を作って食べていくと、体が健康になり、幸せな毎日が手に入ります。確信をもって言えるのは、かつての私が通った道だから。体温が低く、病気がちだった頃と比べて、体がぽかぽか温かく、不調がなくなりました。

料理教室に通ってくださる生徒さん。食事を変えて、「生理痛が軽くなった」という方がたくさんいらっしゃいます。

頭痛や腰痛、肌荒れなど体調の変化や心の変化をともなってやってくる生理期間。いわゆる“ブルーデー”。ブルーが「憂鬱」を意味するところから、生理日をこういいます。

生理って、痛みがあるのが当たり前、面倒で厄介なものだと思っている人が多いかもしれません。でも、実は生理って、「痛みがない」というのが本来のあり方。

糸を引くほどドロドロしたり、粘りや塊があったりしませんか。量は多すぎず、鮮やかな赤い色で、さらさらした経血が健康的な生理。生徒さんが食べ物を変えて、体が温かくなって、最初に体質が改善されたのを実感されるのが生理の変化。血の状態がよくなっているという、確実な実感が沸いてくるようです。

「きれいな色の経血が出ました!こんなの初めて」

「痛みもなく、快適で、今まで私の生理はなんだったのなんて思いました

「不快な臭いがなくなって、嬉しくなりました」

―などと感嘆のご報告をくださる生徒さんもいらっしゃるほど。

これぞ、“ブルーデー”が“バラ色に”。生理は、女性にとって「健康のバロメーター」。毎月の生理の経血をチェックすることで、自分の血の状態を確認できて、健康状態もわかります。

布ナプキンで不快な生理がなくなった!

生理用ナプキンといえば、いわゆる「紙ナプキン」が主流。生理の度に使った紙ナプキンのゴミが出ること、夏場は蒸れてかゆみが出ることが気になっていましたが、ナプキンといえば「紙ナプキン」が身近でしたので、長年使ってきました。

そんな私が出産して、2人の息子を昔ながらの「布おむつ」で子育てしてから、「布ナプキン」を使い始めました。

「布おむつ」は自然素材の方が赤ちゃんも気持ちがいいだろうな、という感覚的なものと、大量のごみが出る「紙おむつ」に抵抗があって、思い切ってチャレンジしました。お出かけのときや疲れたときは、便利な「紙おむつ」も併用しながら「布おむつ」をゆるく使い続けました。

出産後、生理が再開したとき、「布ナプキン」を手に入れました。ナプキンというと使い捨てるもので、経血を洗うことにかなり抵抗がありましたが、「布おむつ」を使ってから「布ナプキン」を洗うことなんて、楽勝に思えたのです。

使っているうちに気付いたのですが、生理のときの体の冷えを感じなくなりました。それに、臭いやかゆみ、かぶれといった不快症状も全くなくなりました。

布ナプキンは、紙ナプキンと比べて、通気性がよいので蒸れません。高分子吸収剤が含まれないため、漏れると困るので、適度に交換するようになり、生理中も常に快適な状態になりました。

とはいっても、使い捨てではない、布ナプキンに抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。私の布ナプキンの体験から持続可能な布ナプキンの使い方をご紹介します。

【布ナプキンの使い方】

  • ショーツの上に布ナプキンをのせる。
  • 汚れたら交換。
  • 水でつけ置きしてから洗う。アルカリウォッシュ(セキス炭酸ソーダ)を使うと汚れが落ちやすくなる。

◇ワンポイント

・布ナプキンには様々なタイプがありますが、最初は、スナップのついたものがおすすめです。紙ナプキンの羽つきナプキンのように使います。落ちる心配がなく、最初は安心かもしれません。私は1枚布のナプキンをメインに使っていますが、使い始めた頃は何度か便器に落としたことがあります。

・外出時、心配なときは紙ナプキンを併用してもよいかと思います。私はノンポリマーの紙ナプキンも常備しています。

・外出時、布ナプキンを使うときは、持ち帰り用の撥水加工のポーチを用意しましょう。

昨今では、女性の活躍が増える一方で、生理にともなう不調によって、仕事に支障をきたしてしまうといった女性特有の悩みを抱えている方もいます。

調子が悪いと思っても、仕事を休んだり、病院に行ったりすることなく、一人で苦しんでいる女性も多いようです。そうした女性の不調対策を日常生活の中でサポートするものとして、布ナプキンを使ってみることおすすめします。

意外と栄養豊富なパセリ!美肌に!生理痛の軽減に!

パセリのグリーンポタージュ

◆材料(4人分)

・パセリ1束(約30g、軽く手のひらにのるくらい)

・玉ねぎ 1個

・じゃがいも 2個

・にんにく 2かけ

・植物油 大さじ2
・水2カップ

・無調整豆乳2カップ
【蒸し煮に】
・自然塩 ひとつまみ
・水  大さじ5
【味付けに】
・自然塩 小さじ1/2~1

・黒こしょう 少々

◆作り方

  • じゃがいもはよく洗って、芽や硬いところがあれば取って、皮つきのまま5ミリ程度に切る。玉ねぎは皮をむいて、1センチ幅の千切り、パセリは軸の硬い部分を切り落とし、軸と葉をざく切りにする。ほんの少し飾り用のパセリを取り分けて、極細に切っておく。にんにくは皮をむいて、みじん切りにする。
  • 厚手の鍋を温めて、植物油を入れて、にんにくを弱火でじっくり炒める。
    玉ねぎを加えてさらにじっくり炒めて、じゃがいもも加えて炒める。
  • 水大さじ5足して、自然塩ひとつまみを振り入れて、蓋をして蒸し煮にする。
  • 湯気が出てきたら、水を加えて、強火にかけて、沸いたら弱火でコトコト煮る。
  •  材料が柔らかくなったら火を止めて、粗熱を取り、パセリを加えて、ミキサーにかける。
  • ⑥鍋に⑤と無調整豆乳を入れて、ひと煮立ちさせて2、3分火を通す。自然塩、白こしょうで味を調えて、器に盛る。黒こしょう少々を振る。

ワンポイント

*しっかり攪拌するとキレイなグリーン色が出ます。

*パセリは煮すぎると色が悪くなるので注意。2,3分煮ると苦みがまろやかになってよい加減に出来上がります。

AUTHOR

小川原智子(おがわらともこ)

PROFILE

体温を上げる料理研究家 イエローハーモニー代表 1971年大阪生まれ。2001年、マクロビオティック料理教室イエローハーモニーを茨城県土浦市にオープン。延べ1万2000人の生徒を指導。
料理教室をはじめ「食卓から世界を笑顔に」をテーマに温活商品のプロデュースや料理レシピの制作、起業向けの健康経営研修、小中学校での食育講座などを行う。

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