温活は美容や妊活にも効果的とされており、近年の健康に対する関心の高まりから女性を中心に注目を集めています。
日常的に冷えを感じる女性の割合は7割もいると言われていることも、温活に注目が集まりやすい背景となっているでしょう。
しかし、
「温活って具体的に何をやるの?」
「温活ってどのような効果があるのかよくわからない」
そのように疑問を持っている方も、いらっしゃるのではないでしょうか? そこで今回は、温活のおすすめの方法と、温活で冷え対策をすることによる効果について解説します。
最後までお読みいただくことで、温活について理解が深まり、これから温活を始めたい方にとっては具体的に何をすれば良いかわかるようになるでしょう。
注目が集まる温活の効果!体に良い理由について
温活とは、体を温めることで基礎体温を上げ、体の不調を改善すること です。具体的には、下記の効果があるとされています。- 血流の改善により冷えや肩こりの解消
- 免疫力や抵抗力の改善向上
- 便秘やむくみの改善
- ストレスの軽減など心身の安定
- 基礎代謝アップ
温活により血流の改善と基礎代謝のアップが促され、冷え性も改善され健康的な生活の実現につながります。
また、代謝が上がればエネルギーの消費量が増えるので、ダイエットにも効果的です。
さらに、体温が1℃下がると代謝が10%〜20%ほど悪くなり、免疫力は30%も低下すると言われています。
温活で基礎体温を1℃上げることができれば、体の機能や免疫力・抵抗力が高まり、風邪などの病気にもかかりにくくなるでしょう。 温活は妊活にも効果的と言われています。
温活と妊活の関係について詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
https://femcare-life.com/blogs/femcare/tagged/%E5%A6%8A%E6%B4%BB
冷えは万病のもと!なぜ身体が冷えてしまうの?
温活に興味を持つ方は、冷え性に悩まれているケースが多いです。では、なぜ体は冷えてしまうのでしょうか?主な原因について見ていきましょう。
体内で熱が作られない
体内でエネルギーが作られる際に熱が生じますが、基礎代謝が低い人はこのエネルギーが作られにくい状態にあります。
そのため、基礎代謝が低いと体内で熱が作られず冷えにつながります。基礎代謝量を身体の部位ごとで見たときに最も多いのは筋肉であり、筋肉量が少ないと体内で熱が作られず、慢性的な冷えが起こりやすくなります。
つまり、筋肉量が少ないと生み出せる熱が少なくなり、慢性的な冷えにつながるのです。
作られた熱が全身に行きわたらない
体内でつくられた熱を全身に伝えることで、体全体を温めてくれているのは血液です。
血流が良い状態であれば、体内で作られた熱は全身にいきわたりますが、血流が悪くなると冷えにつながります。血流が悪くなる原因としては、自律神経の乱れや喫煙などが挙げられます。 自律神経の乱れは、人間関係やプレッシャーなどの精神的ストレスや、過労、光、音、温度などの身体的ストレスなどでも起こります。
また、喫煙することで肺に取り込まれたニコチンは、血管の周りの筋肉を収縮させ血管を細くしてしまいます。
血管が細くなると血流が悪くなり、全身に血液が行き渡りにくくなり冷えにつながります。 鉄分不足も、作られた熱が全身に行きわたらない原因になります。
赤血球が減れば、体の隅々まで酸素を運ぶ力が弱まります。そのことで血行不良を引き起こし、冷え性になってしまうからです。
体内の熱が逃げやすい
水分を過度に摂取していると、体内の熱が逃げて身体が冷えやすくなります。摂りすぎた水分が体内に溜まりすぎていると、胃や腸、副鼻腔などに偏って溜まってしまうことに。
このように水の排出が停滞し水分代謝が悪い状態にあると、本来血で満たされるところに水が入って溜め込み、冷えやむくみにつながります。 一方で、コーヒーや緑茶は、摂取量が多くなるとカフェインの作用により利尿作用が働きます。
そのことでトイレに行く回数が多くなり、尿と一緒に熱が体外に放出されて冷えにつながります。
おすすめの温活法5選
温活は美容やダイエットに効果的で、すぐにでも始めたい方は多いでしょう。
しかし、いざ温活を始めたいと思っても何から始めたらいいのかわからない、という方もいらっしゃると思います。
ここでは、温活初心者の方におすすめの温活法を5つ紹介します。
腹巻や靴下、マフラーなどで対策
腹巻、アームウォーマー、レッグウォーマー、マフラーなどのアイテムを身に付けるのは温活に効果的です。
お腹や下半身を温めることも大切ですが、首、手首、足首を冷やさないことも重要です。 首、手首、足首は、表面の皮膚と太い血管との距離が近いため、外気による影響を受けやすい部位です。その部分をしっかりと温めてあげることで、効率的に体を温められます。 温活アイテムを使用する際に注意したいのは、締め付けが強くないもので血流を妨げないもので、化学繊維ではなく、天然素材(綿や絹など)の製品を選ぶことです。
そこで参考にしていただきたいのが、近年注目度が高くなっているフェムケア商品 です。
フェムケア商品とは、女性の体や健康のケアを重視し開発されている製品やサービスです。
そのため、女性のための温活に効果的な商品が多くあります。
フェムケア商品について詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
https://femcare-life.com/pages/about-femcare
温活に効く入浴法
入浴は内臓の働きを活発にし、代謝も上がり身体が温かくなります。
できれば毎日、40℃ほどのぬるめのお湯に10?15分ほどゆっくり浸かって、汗ばむくらいまで温まりましょう。そのことで副交感神経が優位となり血管が拡がり、血行が良くなりリラックス効果も期待できます。
そして、特に温活に効果的な入浴法が"塩風呂入浴法" です。塩風呂には下記のような効果があります。
- 効率的に沢山汗をかける
- コスパ良く体を温めてくれる
- 痩せやすい体質にも繋がる
天然塩や自然塩、岩塩を大さじ3〜5で、30グラム〜50グラムほど湯船に入れてみてください。
入浴によって身体が温まると眠りにもつきやすくなるため、冷えによる不眠にお悩みの方もぜひ試してみてください。
マッサージやツボで血行を良くする
体には、温活に効果的なツボがあります。ツボは「エネルギーの通り道」。
ツボを刺激すれば血液などの体液の循環が促され、冷えの改善につながると言われています。そのツボをマッサージすることによって、冷えの改善につながり温活効果があります。
押したりマッサージしたり、温めてみたりすることで効果が期待できます。ここでは温活におすすめのツボを厳選して3つ紹介します。
三陰交(さんいんこう)
効果:下半身の冷え・むくみ、女性特有の悩みに 部位:内くるぶしの指4本分上で、スネの骨のキワにあるツボ。下半身の冷え、むくみ、生理痛、更年期障害などにも効果が期待できると言われています。
丹田/関元(たんでん/かんげん)
効果:末端の冷えや息切れ、胃腸の不調、生理痛などの婦人科疾患にも 部位:下から指4本分目にあるツボ。温めることで血液が全身にめぐり、指先や足先までぽかぽかしてきます。
大椎(だいつい)
効果:全身を温め、首やかたのこりを軽減 部位:首筋の襟があたる部分で、骨が出ている部分のすぐ下にあるツボ。全身を温め、首や肩のコリも和らげる効果があると言われています。
適度な運動や筋トレをする
運動をして筋肉量を増やすことも、温活に効果的です。筋肉は、体熱の約4割を産生するとも言われています。
また、筋肉は全身に血液を行きわたらせるポンプのような役割を果たすので、筋肉量を増やすことで体を効率良く温められます。
筋トレによる温活効果を高めるなら、下半身を鍛えるのがおすすめ。筋肉の約7割は下半身に集中しているため、太もも、お尻、ふくらはぎを鍛えれば効率的に筋肉量を増やせます。
ウォーキングやジョギングなど、軽い運動を習慣にするのも良いでしょう。外での運動が難しいときは、ヨガやストレッチなど室内でできる運動もおすすめ。これだけでも、基礎代謝を上げる効果が期待できます。
リラクゼーションでストレスを軽減
慢性的なストレスは自律神経の乱れを招き、冷えの原因になります。
そこで、リラクゼーションによりストレスを軽減することが大切になります。リラックスする方法としておすすめなのが、アロマテラピーです。アロマテラピーは、自律神経やホルモンバランスを整えてくれます。ここでは、おすすめのアロマを厳選して3つ紹介します。
・ラベンダー
リラックス効果が高いことで、よく知られているのがラベンダー。沈静作用があり、ストレスや不安感の解消に効果的と言われています。
・オレンジスウィート
心地よい爽やかさとやさしい香りで、リラックスできます。リラックス効果により心身が和らぎ、心地よく眠りに導いてくれるでしょう。
・ゼラニウム
ローズ調の華やかさと、ミントの様なハーブ調の香りが混じる、優雅な香りがゼラニウム。
精神的なストレスを和らげて、リラックスさせてくれる効果があり、心身のバランスを整えてくれます。
温活に効果的な食べ物や飲み物を摂取する
温活には、体を内側から温めてくれる食べ物や飲み物を取り入れることが大切です。
体を温めるには、寒い地域や冬に旬を迎える野菜や果物を積極的に摂取するのが良いでしょう。 お菓子やファストフードを好む方も多くいますが、それらは粉類や砂糖を多く含み血糖値の上昇を促し、代謝を下げてしまいます。
特にお菓子に使われる白砂糖は、体を冷やす原因になります。 また、冷たい飲み物は体を冷やすため、飲み物は基本的に常温、もしくは温かいものを選ぶのがおすすめ。
朝一番に白湯を飲むと体温が上昇するといわれています。
温活には漢方生薬の力も効果的
ここまで紹介してきた温活法に加えて、温活効果を高めるためにおすすめなのが、漢方生薬を用いる方法です。
特に温活に効果的な漢方生薬としておすすめなのが、「大和当帰」と「大棗」 です。大和当帰(ヤマトトウキ)は、血流の改善、貧血、冷え性、滋養強壮、鎮痛などに効く生薬です。さまざまな漢方薬に使用される当帰の中でも、品質が高く最も優れた品種であると言われています。
参考:https://femcare-life.com/blogs/femcare/yamato-toki
大棗は、体を温め、筋肉や神経の緊張を緩和させる効能があると言われています。筋肉の緊張による体の痛みや、神経の過敏症を抑えてくれ、女性の更年期障害や月経痛の改善にも効果があるとされています。
加えて、代謝を促進し血流を整えてくれる効果があると言われており、冷え性の改善に用いられることが多いのも特徴です。
参考:https://femcare-life.com/blogs/femcare/taiso
漢方生薬を用いた温活には、冷え性のタイプ別におすすめの代表的な漢方薬があります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
参考:https://femcare-life.com/blogs/femcare/improved-sensitivity-to-cold-kanpo