心も体も変わる温活レシピ「朝ごはんで温活!冷え取り味噌汁レシピ」【温活料理研究家 小川原智子さん】

朝ごはんはパン派?それともごはん派?最近では、日本人は和食離れ、食の欧米化が進み、朝食は「パン派」が「ごはん派」を上回るようになりました。

実は冷え性さんには、朝ごはんには「ごはん」がおすすめ。洋食と和食を比べると、和食の方がより体温を上げてくれます。

和食は消化吸収がよく、血中へ効率的にエネルギーを取り込むことができるからです。

ごはんと味噌汁に、納豆や漬物などの「一汁一菜」で体の内側から効率的に体を温めることができます。朝一番に体温を上げると、体温の高い状態でエンジンがかかって、日中も元気に過ごせるようになります。

和食というと、「まごわやさしい」という言葉を知っていますか。和食の基本となる食材の頭文字を取って、覚えやすくゴロ合わせにしたもの。まんべんなく取り入れることで、健康的な食生活がおくれるといわれています。

「まごわやさしい」ご紹介しますね。

=====

ま(まめ)小豆、大豆、黒豆、グリーンピース、油揚げ、納豆など

ご(ごま)ごま、くるみ、栗、ぎんなん、松の実など

わ(わかめ・海藻)ひじき、のり、昆布、もずく、あらめなど

や(野菜)緑黄色野菜、淡色野菜、根菜類など

さ(魚)いわし、あじ、さば、鮭、まぐろなど

し(椎茸)えのき、なめこ、しめじ、舞茸など

い(芋類)さつまいも、じゃがいも、山芋、里芋など

=====

「和食」というと難しいイメージを持つ人がいるかもしれませんが、ごはんと味噌汁を基本に、「まごわやさしい」の食材を組み合わせて「一汁一菜」で十分。

ぜひ今日から一緒に取り入れてみましょう。

陰陽調和の重ね煮で作る「冷え取り味噌汁」

◆材料

しめじ:1/4袋

長ねぎ:1/3本

白菜:1枚

大根:5センチ長さ

油揚げ:1/2枚

味噌:大さじ3g

水:3カップ

生姜:少々

のり:1/2枚

作り方

手順①

しめじは軸をとって、小房にほぐす、長ねぎは白いところと緑のところに分けて、斜め薄切りにする。

白菜は一口大に切る。大根はいちょう切りにする。油揚げは油抜きをして、細切りにする。

生姜はすりおろす。のりははさみで細めの刻みのりにする。

手順②

鍋の下からしめじ、油揚げ、長ねぎ、白菜、大根の順に平らに並べて重ねて、味噌を一番上に平らに置いて、水を野菜の7分目まで入れ、ふたをして中火にかける。

手順③

よい香りがして蒸気が出てきたら、弱火にして、野菜が柔らかくなるまで煮る。

手順④

残りの水を加えて、ぐらっと沸かせて火を止める。味を調えてお椀に盛り、生姜のすりおろしと刻みのりを上に飾る。

重ね煮とは?

重ね煮とは、鍋の底から陰性から陽性のエネルギーを持つ食べ物を順に重ねて、塩または味噌を一番上に置いて、無水または水で煮る調理法のこと。

食べ物の陰陽

食べ物の陰陽は比べるものがあっての陰陽で絶対的なものではありませんが、基本をご紹介します。

・陰性の食材には体を緩めたり冷やしたりする働きがあります。

太陽に向かって伸びていく遠心的エネルギーを持つ葉野菜や果菜は根菜類と比べて陰性の野菜。

・陽性の食べ物は体を締めて、温める働きがあります。

地下に根を張って大地へと向かう下降性のエネルギーを持つ根菜類は、葉野菜と比べて陽性の野菜。

AUTHOR

小川原智子(おがわらともこ)

PROFILE

体温を上げる料理研究家 イエローハーモニー代表 1971年大阪生まれ。2001年、マクロビオティック料理教室イエローハーモニーを茨城県土浦市にオープン。延べ1万2000人の生徒を指導。
料理教室をはじめ「食卓から世界を笑顔に」をテーマに温活商品のプロデュースや料理レシピの制作、起業向けの健康経営研修、小中学校での食育講座などを行う。

MORE INFO
一覧に戻る