抵抗力とは?低下する原因や高める方法をわかりやすく解説

最近、抵抗力が落ちていると感じて悩んでいませんか?

本記事を読めば抵抗力が落ちるとは何かや、私たちの抵抗力を低下させる原因が日々の生活に溢れていることなどが分かります。 また、抵抗力を上げる方法や、今日から実践できる具体的な方法についても解説しています。

この記事を読み終えれば、抵抗力が落ちる理由や抵抗力の高まる生活習慣について分かるため、きっと今日から改善したくなるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

抵抗力が落ちるとどうなるか

抵抗力とは、細菌やウイルスなどから身体を守るチカラのことです。 私たちの体内には、通常は抵抗力が備わっているため毎日元気に働けています。

しかし、抵抗力が落ちてしまうと、病原体から身体を守る機能が弱まってしまいます。

そのため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかったり、普段では重症化しない病気でも重症化したりするでしょう。

抵抗力が落ちるリスク

抵抗力が落ちると、風邪やインフルエンザ、コロナウイルスなどの感染症に感染したり、食中毒を起こしたりするリスクが高まります。

なぜなら、細菌やウイルスから身を守る機能が低下している状態で、口や鼻の粘膜から体内に取り込んでしまうからです。 抵抗力が落ちている時は、食事の前にアルコール消毒をすることや、人ごみの中にいく時はマスクの着用など、十分な感染対策が必要になります。

また、感染症が流行するシーズンになる前にワクチンを摂取し、インフルエンザやコロナウイルスに対する抵抗力を付けておくことも大切です。

抵抗力の低下とは

毎年同じ季節に、かかる病気があるのではないでしょうか? 例えば、2月上旬から3月上旬にかけて舞うスギ花粉や、3月上旬から1ヶ月間にヒノキ花粉の飛散量が増えます。

花粉症の方であれば、鼻水やくしゃみ、アレルギー性結膜炎などの症状が例年より、ひどいことはありませんか? それは、抵抗力が低下していることを表しています。抵抗力というのは、日々の生活習慣が影響しているため、悪い生活習慣を続けていると低下します。

また、不規則な生活を送っているだけでなく、引越しや会社での立場的なストレスも重なると、抵抗力は著しく低下してしまうでしょう。

このように、同じ病気にかかったとしても抵抗力が高いか低いかで、身体に出る症状は変わってきます。

抵抗力が落ちる原因

まず抵抗力は20歳でピークを迎え、年齢を重ねるごとに低下していきます。加齢以外にも、日常的に抵抗力を落とす原因は以下のとおりです。
  • ストレス
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 身体の冷え
  • 運動不足
  • 睡眠不足
  • 食生活
  • 喫煙
  • 飲酒
  • 腸内環境
  • 生活リズムが不規則

普段の生活で、これほど多くの原因で抵抗力は低下する恐れがあります。

腸内環境の不調

腸内環境も、抵抗力が落ちる原因になります。

また、腸からはセロトニンという幸福ホルモンが分泌されるため、良い腸内環境にすることが重要です。自分自身の腸内環境を知るには、便を観察することが良いでしょう。

なぜなら、便の状態は大腸のなかで形成され、排泄されるからです。 便は、はじめは液体のようなモノで、大腸にいる間に水分を吸収することで適度な硬さになっていきます。

大腸で形成される時間が短いと便は泥状になり、時間が長いと固いコロコロな便になります。 腸内環境も、日々のストレスや食生活から影響を受けるため、現状を把握する上でも確認するといいでしょう。

ストレスの蓄積

ストレスの蓄積も、抵抗力を低下させる原因です。

近年では、SNSの普及から24時間社会と呼ばれており、ストレスを感じる場面は仕事中だけということではなくなっています。

特に、季節の変わり目は1日の気温差が20度を超える時期もある中で、30代、40代の方は、上司と部下に板挟みになり仕事中でのストレスを大いに感じるでしょう。

その他にも、キャリアを積むと仕事に対する質を要求されて心理的ストレスがかかったり、私生活では子供の誕生や引越しをしたりするなど、大きな変化がストレスに繋がります。

解毒の不完全

体に不要なものや老廃物を体外に排出する機能があり、その役割を担っているのが腎臓です。

この腎臓の働きが悪くなると、抵抗力の低下に繋がります。腎臓は、血液中の酸を一定に保つ役割も持っており、余分な酸は尿として排出されます。また、腎臓の機能が低下した場合は、けいれんや吐き気などを引き起こします。

そのため、食生活では納豆や味噌などの発酵食品を摂ったり、水溶性食物繊維を含むわかめやキャベツを摂ったりすると解毒の効果が期待できるでしょう。

消化不良

ストレスや会社の付き合いなどで、暴飲暴食をしたり過度のアルコールを摂取したりすることで、胃酸の分泌が乱れ消化機能や抵抗力も低下します。

胃の働きを活発にするためには、適度な運動習慣が必要です。 また、バランスの整った食事を規則正しく取ることが大切です。ストレス解消を食事ではなく、温泉に入りに行ったり精神的リフレッシュに遠出をしたりなど、胃に負担がかからないようにしていくと改善しやすくなります。

抵抗力を高めるために必要なこと

抵抗力が低下すると、風邪やインフルエンザなどの感染症や食中毒などのリスクが高まることが分かったでしょう。抵抗力は、小さなことから変えていけます。

具体的に、なにを変えていけばよいのか気になる方も多いでしょう。 ここからは、日々の生活習慣の中で改善がしやすく、抵抗力を高める方法について紹介していきます。

温活習慣を取り入れる

冷えを感じるなら、温活習慣を取り入れ基礎体温を上げましょう。なぜなら、基礎体温が上がると血の巡りが良くなり、血液中に含まれる白血球が体内に入ってきた細菌やウイルスたちから守ってくれるからです。

体温が低く血液の巡りが悪いと、細菌やウイルスを発見できず、体内にいる細菌たちを野放しにしているのと同じことになります。 温活の具体的な方法は、

以下のとおりです。

  1. マフラーやブランケットを着用して、手首や足首を冷やさないようにする。
  2. マッサージに行くことで血行をよくする。
  3. 温活に効果のある食事習慣に見直す。
  4. 軽い筋トレ
期待できる効果としては、
  • 肩こりやむくみの解消
  • 肥満の解消
  • 抵抗力アップ

はじめは普段と違うことをするため慣れませんが、1%の変化が1年後には大きな変化へと繋がっていくことを考えるとやる気が出るでしょう。

食事

私たちの身体は、普段の食習慣から成り立っています。食べ過ぎないように意識し、またバランスの良い食事を心がけることで抵抗力は高められます。

時には、バランスや栄養素を考えない時期があるでしょう。1日の食事がゼリーだけという日があると、仕事で発揮できるパフォーマンスは落ち、身体に不調を感じることが増え体調を崩してしまうことが予想されます。

こういったことが予想されるからこそ、栄養を考えたバランス良い食事を意識することが大切です。

バランス

バランスの良い食事は、私たちの健康を保ち、精神の調子を整えてくれます。
  • 炭水化物(ご飯やパン、麺類など)
  • ビタミン(イモやきのこ、野菜など)
  • タンパク質(お肉や魚、卵など)
  • カルシウムやカリウム(牛乳や乳製品など)
  • 果物(みかんやバナナなど)

朝は果物を使用したスムージーを飲み、お昼はオートミールなど食物繊維を摂り、夜ご飯に炭水化物やタンパク質をしっかり摂取するように、生活習慣を改めることで日々の体調は安定します。

詳しくは農林水産省「食事のバランスガイド」を参考にしてみるのも良いでしょう。

また、こちらでは体を温めてくれる飲み物や食べ物について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【飲み物で体を温める】冷え性に効く6種類の飲み物をまとめてご紹介。その理由も分かりやすく解説!

よく噛む

最近では、飲むヨーグルトや飲む野菜ジュースと噛まなくても摂取できる便利な世の中になってきました。

しかし噛むことは、口周りの筋肉を鍛えるとともに、唾液の分泌量も増やしてくれます。 唾液には、口の中を清潔に保つ機能や、口を通して外部から入ってくるウイルスなどから体を守ってくれます。

また、噛むことを避けると噛めなくなる危険性があります。例えば、柔らかいものばかり食べていると硬い物を食べづらくなり、本当に食べたい物が食べれないストレスを感じるでしょう。

睡眠

睡眠は、脳や身体の疲労回復や抵抗力の増加、感情の整理など多くの重要な役割を果たしています。

特に、活動中に細胞のパフォーマンスを最大限引き出すためには、自分にあった睡眠時間を把握することと睡眠時間の確保が重要です。 アメリカの研究では、睡眠時間が7時間の人が最も死亡率が低く、8時間以上の睡眠時間の人は死亡するリスクが高まるという研究結果も出ています。

年齢によっても、理想的な睡眠時間は変化していくため、7時間を基準に「よく寝れた」や「日中眠気が少なかった」など、自分だけの睡眠時間を把握しましょう。

運動

抵抗力を上げるには、適度な運動を習慣的に行うことが大切です。なぜなら、身体を動かすことで体温が上がり、血の巡りがよくなり酸素や栄養が全身に行き届くようになるからです。

その他にも身体を動かすことによって、ストレス解消に繋がります。しかし激しい運動は、かえって抵抗力を落とすため注意が必要です。なぜなら、過度な運動は身体が適応できずにストレスを感じてしまうからです。

そのため、無理なく始めるウォーキングを5分するなど小さく始めていきましょう。

ストレスをためない

日々蓄積されたストレスは、身体にも心にも悪影響があるため、ためないように心がけましょう。

なぜなら、ストレスがたまりすぎると、ちょっとしたことでイライラしたり、疲れを感じやすくなったりするからです。 例えば、心のストレスだと不安になったり、憂うつな気持ちが続いたりします。身体のストレスとしては食欲が出なくなります。

行動のストレスとしては、失敗したらどうしようと消極的になったり、ネガティブな気持ちになったりします。 こういったストレスを抱えると、日々の生活が楽しめなくなり、何をするにもやる気が出てこない悪循環に陥ってしまうでしょう。

そのため、日々の生活で蓄積されたストレスは、歌を歌ったり映画鑑賞をしたり好きなことを習慣的に取り入れて、ストレスで抵抗力を落とさない工夫が大事です。

 

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